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屋根葺き替え工事とは?費用や実施タイミングを徹底解説!

屋根葺き替え工事とは、古くなった今使っている屋根と、その下にある下地を取り外し、新しい屋根・下地に取り替える工事のことです。

屋根葺き替え工事をすることで、雨漏りや瓦の割れ、台風などによる屋根の破損等のトラブルを解決することができます。

屋根は、日々雨や日光、風などから住宅を守る重要な役割を担っています。

屋根材や下地には耐用年数があり耐用年数が近づいたタイミングや、トラブルが発生したときに、屋根の屋根葺き替え工事が必要になります。

屋根材の選び方によっては、費用や耐用年数が大きく変わります。

本記事では、屋根葺き替え工事とは何か?費用はどのくらいかかるのか?お勧めの屋根材は何か、初めて屋根葺き替えを考えている方にわかりやすく解説します。

リフォームのことならお任せください。

隆建設代表 中田光広

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屋根葺き替え工事とは?

屋根葺き替え工事とは、古くなった今の屋根のみを取り外し、新しい屋根に取り替える工事のことです。

通常の屋根は、屋根材(瓦、ガルバリウム鋼板などの金属屋根、スレート、トタン等)の下に、下地(防水紙や野地板)があり、住宅があります。

屋根葺き替え工事は、まず初めに古くなった今の屋根材を撤去し、次に下地もすべて交換します。その後新しい屋根材に置き換えるという工法です。

新品の屋根材に取り換えることで、耐久性が上がるのはもちろん、見た目や素材も今までの屋根の葺き替えには、

1)カバー工法(重ね葺き):古い既存の屋根の上から新しい屋根材を被せる工法

2)葺き直し:瓦屋根であれば既存の瓦を再利用し下地部分のみ交換する工法

といった工法もあります。

自分の大切な住まいの寿命を延ばすために、適切なタイミングで、屋根の葺き替え等メンテナンスが必要となります。

屋根葺き替え工事が必要なタイミング

屋根材や下地には、耐用年数が設定されています。瓦の場合は約30年、ストレートは約20~30年程度、同様に下地にも耐用年数が設定されています。

この耐用年数を目安に、屋根材や下地の寿命が近づいたタイミングで点検を行うか、雨漏りや瓦の割れ、台風などによる屋根の破損等、トラブルが発生したタイミングで屋根の葺き替え工事を行うとことが必要です。

特に、次のようなトラブルが発生した場合は、屋根の葺き替え工事が必要なタイミングとして考える必要があります。

【葺き替え工事必要なタイミング】

  1. 1.雨漏りしている(天井付近の壁紙にシミがついている)
  2. 2.屋根材がひび割れている
  3. 3.屋根にカビや苔が生えている
  4. 4.屋根の木材が腐食している

こういったトラブルを抱えたまま、放置すると次のような二次被害が起きる可能性があります。

【二次被害のトラブル例】

  1. 1.シロアリやカビ・ダニ等が発生する
  2. 2.シロアリや木材の腐食により建物の強度が落ちる
  3. 3.発生したカビ・ダニ等によりそこに住まう家族の健康に悪影響を及ぼす 等

なお、今は目に見える不具合は無くても、年に1回は屋根の劣化状況の確認が必要です。

 一般的に屋根は新築後10年ごとにメンテナンスするのが理想的です。
(新築の場合10年目で塗装を塗り替え推奨と言われています。)

屋根葺き替え工事に関していうと、築20年~30年程度で検討するのが良いとされています。
屋根材の種類によって耐用年数に差があります。

【屋根材の種類ごとの耐用年数目安】

屋根材

耐用年数

日本瓦

50年以上

銅板

60年以上

ガルバリウム銅板

20~30年
スレート

20~30年

トタン

10~20年

アスファルトシングル

20~30年

上記の通り、屋根材は素材ごとに寿命が異なります。

日本瓦・銅板なら50年以上と長いですが、金属屋根(ガルバリウム鋼板)・スレート・アスファルトシングルなら20~30年ほどです。

かつて住宅の屋根材として主流だったトタンは、10~20年と寿命が短いです。
屋根材の下地となる防水紙は15~20年程度です。

房総半島にある千葉県は、海岸が多く、塩分や湿気を含んだ環境のため、上記耐用年数よりも少し短くなります。

その他天候や、気候などによっても異なりますので、すくなくても10年に1度はメンテナンスが勧められます。

屋根材の特徴

屋根葺き替え工事は既存の屋根材から新しい屋根材に変更する際、屋根材の種類も変更することが可能です。屋根の見た目・住宅の外観も一新することができます。

屋根を葺き替える時のポイントは、既存の屋根材と同じ種類、もしくは耐震性を高めるために軽い種類を選ぶことです。

そのため、たとえば軽いスレートから重量のある瓦への葺き替えが行われることは、一般的にはありません。

代表的な屋根材をいくつかご紹介致します。

◎ガルバリウム鋼板【おすすめ度No.1】

最近屋根葺き替え工事で注目されている素材がガルバリウム鋼板です。

【特徴】

  1. 1.軽量
  2. 2.錆びにくい
  3. 3.風で吹き飛びにくい
  4. 4.カビが生えにくい
  5. 5.施工業者が多い

1)軽量

ガルバリウム鋼板は「軽い」というのが大きな特徴です。

日本では古くからよく使われている瓦やスレートと比べると非常に軽く住まいへの負担を減らせます。

瓦1㎡あたり約60kg
スレート1㎡あたり約20kg
ガルバリウム鋼板(金属屋根材)1㎡あたり約6kg

軽いと何が良いかというと住宅の耐震性が上がります。

2)錆びにくい

金属素材の中でもガルバリウム鋼板は錆(さび)強いです。

同じく金属素材で出来ているトタン屋根と比較するとガルバリウム鋼板は4倍以上の防錆性があると言われています。

軽量なおかつ耐久性も高いガルバリウム鋼板は今後のメンテナンスの手間が最小限で済むため、非常におすすめの素材と言えます。

◎瓦

昔から日本でよく使われている瓦(粘土瓦)は粘土を焼いて作られる陶器製の瓦です。

【特徴】

  1. 1.断熱性・防音性に優れている
  2. 2.デザイン性が高い
  3. 3.耐用年数が長い(50~100年)
  4. 4.重い(ガルバリウム鋼板の10倍)

◎スレート(コロニアル)

セメントを原料とした板状の屋根材です。

【特徴】

  1. 1.軽量
  2. 2.安価
  3. 3.耐久性に乏しい(セメントは耐水性に乏しくひび割れし易い)
  4. 4.塗装で防水性を保つため塗装メンテナンス必須(10年ごと)

◎アスファルトシングル

ガラス繊維にアスファルトを浸透させたものを基材とし、表面に石材を吹き付けた屋根材です

【特徴】

  1. 1.デザイン性が高い
  2. 2.軽量(薄いので耐久性は低く風に飛ばされやすい)
  3. 3.平面だけではなく曲面にも使用可能
  4. 4.錆びないがカビが生えやすい
  5. 5.施工業者が少ない

既存屋根材と新規屋根材への吹き替え対応表

新規屋根材

ガルバリウム鋼板 スレート

アスファルトシングル

既存屋根材

ガルバリウム鋼板

スレート

アスファルトシングル


屋根を葺き替えるときには、既存の屋根材と同じ種類、もしくは耐震性を高めるために軽い種類を選ぶのが基本です。

したがって、上記のように、既存屋根材が瓦の場合は、どの屋根材にも変更可能ですが、既存屋根材の種類によって使用できない屋根材もあります。

屋根葺き替え工事にかかる費用

屋根材の種類、住宅の大きさにもよって変わってきますが、一般的には、100万円~200万円程度が費用の相場とされています。

千葉県の住宅面積は、102.4(㎡)、約30.8が平均です。(※)

約30坪とすると、戸建住宅の屋根葺き替え工事費用のおおよそは下記のようになります。

▼約30坪の戸建住宅・屋根葺き替え工事の費用目安(単位:円)

新規屋根材
金属屋根

(ガルバリウム鋼板)

スレート

アスファルトシングル

既存屋根材

100~240万 100~240万 90~200万 100~200万

金属屋根

(ガルバリウム鋼板)

120~200万

スレート

120~200万 100~200万 90~190万

アスファルトシングル

100~240万 100~200万

葺き替え工事には、上記の屋根材以外にも、足場設置・撤去費用、下地張替え費用、廃材処理費、運送費、現場管理費等かかります。

おおよその目安としては、

▼約30坪の戸建住宅・屋根葺き替え工事にかかる全体費用目安(単位:円)

項目

費用相場

屋根材

90~240万

足場設置・撤去費用

15~30万

下地張替え費用

30~50万

廃材処理費

10~20万

運送費

5~10万

現場管理費

10~20万

もしも、今の屋根材にアスベストを含んでいる場合は、別途アスベスト処理費用が必要となります。

屋根材の種類、住宅の大きさなど様々な条件で実際の金額は変わってきます。

【費用が高くなるケース】

  • ・屋根の勾配が急で、足場をさらに設置する必要がある場合
  • ・住宅前の道路が狭く資材の搬入に時間がかかる場合
  • ・よりグレードの高い屋根材や下地を採用した場合
  • ・住宅坪数(屋根面積)が増えた場合

等があります。

実際に現地を見てもらい、必ず事前に見積もりを出してもらう必要があります。

見積には、足場設置・撤去費用、下地張替え費用、廃材処理費、運送費、現場管理費が含まれているかを必ず確認することをお勧めします。

【参照】住宅金融機構 フラット35利用者調査 2021年統計より

▼関連記事
屋根修理にかかる費用の相場と費用を抑える5つのポイント

補助金制度を利用する方法

屋根葺き替え工事で利用できる補助金制度は4つあります。

【特徴】

  1. 1.長期優良住宅化リフォーム推進事業制度
  2. 2.住宅・建築物の耐震化に関する支援制度
  3. 3.住宅・建築物安全ストック形成事業
  4. 4.地方自治体が提供している補助金

◎長期優良住宅化リフォーム推進事業制度とは

耐久性や省エネ性を高めるリフォーム、さらに耐風リフォームも補助金申請の対象になります。

補助率や補助限度額は以下のとおりです。

補助率

1戸あたりの補助限度額

評価基準型

リフォーム工事合計額の1/3

100万円(150万円)

認定長期優良住宅型 リフォーム工事合計額の1/3

200万円(250万円)

【参照】国土交通省「長期優良住宅化リフォーム推進事業」

◎住宅・建築物の耐震化に関する支援制度とは

住宅・建築物の安全性の確保を図るため、耐震性能の向上を目的とした工事に対して支給される補助金です。

本来、屋根の葺き替えに対して支給される補助金ではないのですが、住宅の耐震リフォームの一環として屋根の修復・葺き替えを行った場合には、支給対象となる場合もあります。

マンションや戸建て住宅の耐震リフォームで補助金を利用した場合、補助率・補助限度額は下記のとおりです。

補助率 1戸あたりの補助限度額

マンション

国と地方で1/3

83.8万円
(多雪区域は100.4万円)

その他

国と地方で23%

83.8万円
(多雪区域は100.4万円)

【参照】国土交通省「住宅・建築物の耐震化に関する支援制度」

◎住宅・建築物安全ストック形成事業とは

近年、大型台風の上陸により屋根が破壊される、屋根瓦が飛ぶなどの被害が見られ、国や自治体が補助金を設けています。

  • 補助金の条件は、下記の2点です。
    ・所要の耐風性能を有する屋根に葺き替えること
    ・DID地区等で基準風速32m/s以上の区域又は地域防災計画等で地方公共団体が指定する区域にあること

屋根の葺き替えや耐風改修に対して支給される補助金額や補助率は以下のとおりです。

補助率

国と地方で23%
補助限度額

240万円/戸

【参照】国土交通省「住宅・建築物安全ストック形成事業」

◎地方自治体が提供している補助金とは

地方自治体によっては、補助金がある場合があります。

ご自分がお住まいの地域で利用できる補助金があるかどうか自治体のホームページや市役所窓口等で確認してください。

なお弊社所在地の千葉市では、2023年5月時点の情報は下記です。

▼千葉市
住宅の瓦屋根耐風診断・耐風改修補助制度
既存住宅の瓦屋根の耐風診断および耐風改修に係る費用の一部が補助される制度です。

【屋根葺き替え工事で補助金を受ける手順】

  1. 1.自分の地域の自治体の情報を調べる。
  2. 2.施工業者に工事前、見積もりの段階で対象となる補助金制度があるか確認する。
  3. 3.工事前後の写真を撮影し、報告書を提出する。
  4. 4.工事の完工を自治体の調査員に確認してもらう。
  5. 5.決定通知書等が届く。
  6. 6.補助金を受け取る。

調査員が来てから実際に補助金を受け取るまでの期間は大体1~2ヶ月程度かかります。

屋根葺き替え工事のメリット・デメリット

屋根葺き替え工事には、見た目が新品同様に新しくなる、耐震性・耐久性を上げることができるといったメリットがあります。

◎屋根葺き替え工事のメリット

耐震性・耐久性を上げることができる

屋根材をまるごと違う素材に変更できるため、既存の屋根材よりも軽くて丈夫なものに変更することも出来ます。

  1. 1.耐震性を強化できる:軽い屋根材を選ぶことにより、建物の重心が下に下がるため、地震のゆれに強くなります。
  2. 2.耐久性を上げることができる:屋根材の強度が上がれば暴風雨・暴風雪の際にも屋根が飛ばされる可能性が減ります。

▼関連記事
「屋根リフォームで耐震性は向上する」は本当なのか?

屋根材、下地の寿命が更新される

屋根葺き替え工事は、屋根材はもちろん下地まで新しくする工事です。

屋根葺き替え工事を行うことで新品同様に新しくなり屋根・下地の耐用年数が更新されます。

雨漏り、瓦の割れ・屋根材のひび割れやカビ等、長年使うことで発生したトラブルを一気に解決することができます。

◎屋根葺き替え工事のデメリット

費用が高額

再塗装やカバー工法(→その他の工法との比較:参照)と比べて費用が高額です。

理由としては、既存の屋根を一旦取り外し、下地処理も行う作業が含まれるため、その分の工期が長くなること、人件費、材料費がかかるためです。

ゆえに 費用が高額になることがデメリットです。

アスベストによる健康被害

2014年以前に建てられた住宅の場合、屋根材にアスベストが含有されている可能性があります。

工事の際適切なアスベスト飛散対策や、廃棄を行わないと、アスベストが近所に飛散する可能性があり、健康被害が発生することがあります。

2014年以前に建てられた住居の場合は、屋根葺き替え工事前に、屋根材にアスベストを使っているか確認が必要です。

その他の工法との比較

  1. 1.カバー工法(重ね葺き):古い既存の屋根の上から新しい屋根材を被せる工法
  2. 2.葺き直し:瓦屋根であれば既存の瓦を再利用し下地部分のみ交換する工法

◎カバー工法(重ね葺き)とは

「既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる」工法です。
カバー工法(重ね葺き)の場合、施工前に屋根の上と屋根裏の両方から屋根の状態をよく調べ、防水材や下地が劣化していないと判断された場合にのみ施工可能です。

既存の屋根材に金属屋根材等を固定する必要が有るので瓦屋根にはほぼ対応できません。

メリット

既存の屋根を解体する必要がないため葺き替え工事に比べると費用も安く・工期も短くなります。

デメリット

重くなるので耐震性が低下します。

◎葺き直し(粘土瓦に限る)

こちらは瓦屋根のメンテナンスとしての作業を意味します。

葺き直しと似ていて、まず瓦を撤去し下地や防水材・野地板を敷き直します。
その後、一度剥がした瓦を元に戻します。

瓦を一つ一つ点検し、割れる可能性のあるものは新しい瓦に交換します。
葺き替え工事と同様に防水性能を増すことが出来、費用も安価で済みます。

瓦を扱える職人にしかこの工事は出来ないため、金属屋根材が主流になってきている昨今では葺き直しのできる施工業者を探すのが難しくなってきています。

まとめ

屋根葺き替え工事を行うことで、屋根、住宅の耐久年数を増やし、耐震性・耐久性を上げることができます。費用や実施のタイミング等をご紹介いたしました。

聞き慣れない言葉が多く少し難しかったかもしれませんが、住宅の屋根とは自分の生活において切っても切り離せないものです。

戸建住宅にお住まいの方は遅かれ早かれリフォームを検討する必要が出てきます。雨漏りや自然災害等で突然リフォームが必要になる可能性もあります。
その時になって慌てないよう、少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

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