「屋根リフォームで耐震性を高めることはできる?」
「屋根リフォームの費用相場は?」
「リフォーム業者の選び方が知りたい」
普段の掃除はおろか、大掃除のときにもなかなか素人が手を出せない屋根の補修。
本記事では、屋根のリフォームに関するあれこれを解説していきます。
自宅の屋根が傷んできている方、修理やリフォームを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
リフォームのことならお任せください。
屋根リフォームで耐震性を高めることはできるのか?
屋根リフォームによって耐震性を高めることは可能ですが、完全に大地震に耐えられるほどにまで耐震性を高めることはできません。
確かに屋根を軽量化することで、地震発生時の力を軽減することはできます。
しかし、大地震に対しては、建物全体の耐震性を高める必要があるのも事実です。
そのため、より耐震性を高めたい場合には、住宅リフォームも含めた全体的な改修が必要になります。
たとえば、壁の補強や基礎の改修、柱の補強などを行うことで、建物全体の耐震性を高められます。
また、屋根リフォームを行う際には、軽量化に加えて、地震に対してどのような耐震性を求めるかを事前に設計し、施工しておくことも重要です。
このように、屋根リフォームは、耐震性を高める簡易的な手段として有効ですが、建物全体の耐震性を高めるためには、住宅リフォームも含めた全体的な改修が必要となります。
【屋根材別】屋根リフォームの特徴
ここからは、屋根リフォームの特徴を以下4種の屋根材別に解説していきます。
【屋根材】
- ・瓦
- ・セメント瓦
- ・化粧スレート
- ・ガルバリウム鋼板
それぞれ見ていきましょう。
瓦
まずは「瓦」です。
- ・原料:粘土
- ・耐久性:とても高い(50〜100年)
- ・メンテナンス:メンテナンス不要(ただし漆喰部分はメンテナンスが必要)
- ・重量/坪:160kg
- ・耐震性:重量があるため構造体躯はそれに伴った頑強さが必要
- ・工期:長め
耐火性、防錆性、断熱性、保温性、防音性、すべてが備わった屋根材です。
セメント瓦
次は「セメント瓦」です。
- ・原料:セメント、砂などの骨材
- ・耐久性:普通(30〜40年)
- ・メンテナンス:15〜20年で色褪せるため塗装メンテナンスが必要
- ・重量/坪:140kg
- ・耐震性:瓦より軽いものの構造体躯は頑強である必要あり
- ・工期:長め
耐火性、防錆性、防音性に優れた屋根材です。
化粧スレート
次は「化粧スレート」です。
- ・原料:セメント、人工繊維、天然繊維
- ・耐久性:やや低い(20〜25年)
- ・メンテナンス:10年ほどで色褪せるため塗装メンテナンスやカビ対策が必要
- ・重量/坪:70kg
- ・耐震性:比較的軽量で建物への負担はやや少ない
- ・工期:普通
耐火性、防錆性に優れる反面、断熱性や防音性はあまりない屋根材です。
ガルバリウム鋼板
最後は「ガルバリウム鋼板」です。
- ・原料:鋼板、アルミ、亜鉛、シリコン
- ・耐久性:やや高い(30〜50年)
- ・メンテナンス:メンテナンス不要
- ・重量/坪:20kg
- ・耐震性:とても軽量で建物への負担は少ない
- ・工期:普通
防風性に優れるものの防錆性や防音性はあまりない屋根材です。
屋根リフォームの費用相場
ここからは、屋根リフォームの費用相場を屋根材別に紹介します。
以下、1㎡あたりの価格を記載しています。
瓦 | 8,000〜1万円 |
セメント瓦 | 6,000〜8,000円 |
化粧スレート | 5,000〜7,000円 |
ガルバリウム鋼板 | 6,000〜8,000円 |
当然、それぞれ価格相応の性能があります。
自身の地域や家の状態などから最適な屋根材を選びましょう。
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リフォーム業者を選ぶ際に注意しておくこと
最後に、実際にリフォーム業者を選ぶ際に注意しておくことを3つ紹介します。
【リフォーム業者を選びのポイント】
- ・実績や評判を確認する
- ・見積もりが明瞭である
- ・相見積もりをとる
それぞれ確認していきましょう。
実績や評判を確認する
リフォーム業者を選ぶ際には、その業者の実績や評判を確認することが大切です。
実際にその業者が手がけた工事の事例を見ることで、その業者の技術力やセンス、施工スピードなどを把握できます。
また、過去にその業者を利用した人々の評判を集めることで、信頼性や対応力、コミュニケーション力など、非常に重要な点を調べることができます。
インターネット上の口コミサイトや、知人などの体験談などを参考にしながら、リフォーム業者を選ぶようにしましょう。
見積もりが明瞭である
リフォーム業者を選ぶ際に、見積もりが明瞭であることは非常に重要です。
また、見積もりに含まれる工事内容や費用の内訳が明確になっていることで、後々のトラブルを防ぐことができます。
見積もりには、どのような工事を行うのか、工事費用がいくらか、その他諸経費が含まれているかなどが詳細に記載されていることが望ましいです。
見積もりが明瞭であることは、リフォーム工事がスムーズに進むためにも重要なポイントとなります。
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相見積もりをとる
リフォーム業者を選ぶ際には、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。
これを「相見積もり」と呼び、同じ内容の工事を複数の業者に見積もってもらい、価格や工期、仕上がりなどを比較することができます。
相見積もりをすることで、適正な価格の判断や業者の信頼性を確認することができます。
また、複数の業者から見積もりを取ることで、異なる提案やアイデアなどを得ることができ、自分に合ったリフォーム会社を選ぶための参考になります。
なお、相見積もりを取る際には、同じ内容で見積もりを依頼し、見積もり内容の比較をしやすいようにしてください。
屋根の耐震性は瓦が最強
屋根の耐震性は、建物全体の耐震性の中でも重要なポイントのひとつです。
そのなかでも、瓦は斜面状の形状が強度を高めた構造になっており、地震時にも揺れに対して強い耐震性を発揮します。
また、瓦は耐風性なども高く、長期間の耐久性に優れています。
さらに、さまざまなデザインや色合いの瓦があるため、建物の外観を美しく仕上げることもできます。
したがって、屋根の耐震性を重視するならば、瓦は最強の材料といえます。
しかし、費用や建物自身の頑強度にもよるため、業者に相談することが最善です。