「屋根修理をどの業者に依頼すればよいかわからない」「業者の探し方を教えてほしい」などと考えていませんか。
さまざまな業者が屋根修理に対応しているうえ、悪徳業者も混ざっているといわれているため、お悩みの方は多いでしょう。依頼先を選ぶポイントは、業者を比較して納得・信頼できるところを見つけることです。
ここでは、屋根修理業者の探し方を詳しく解説しています。屋根修理を予定している方は、参考にしてください。
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屋根修理の業者の種類
屋根修理を依頼できる業者には次の種類があります。
【業者の種類】
- ・工務店
- ・リフォーム業者
- ・塗装屋
- ・瓦屋
- ・板金工事会社
- ・防水業者
- それぞれの特徴は次の通りです。
工務店
工務店の定義は明確ではありませんが、一般的には地域密着で住宅工事を請け負っている小規模な建築業者を指します。
サービス内容はさまざまで、屋根修理に対応しているとこととしていないところがあります。
リフォーム業者
リフォームを中心に請け負っている業者です。
幅広いリフォームに対応している業者が多いため、屋根修理を依頼しやすいといえるかもしれません。
ただし、得意分野は業者で異なります。屋根修理の実績などを確認してから依頼することが重要です。
塗装屋
屋根・外壁の塗装を中心に請け負っている業者です。
これら以外の工事や修理は、対応していないことが多いでしょう。塗装以外のトラブルが生じている場合は、基本的に他の業者へ依頼することになります。
瓦屋
瓦屋根の葺き替えを中心に請け負っている業者です。
瓦屋根以外(トタン屋根・ストレート屋根)に対応している業者もあります。具体的なサービス内容は個別の確認が必要です。
板金工事会社
板金を用いた屋根の修理を中心に請け負っている業者です。
具体的には、トタン屋根、ガルバリウム鋼板など、金属系の屋根に対応しています。雨樋の修理工事に対応している業者が多い点もポイントです。
防水業者
防水工事を中心に請け負っている業者です。
防水工事を依頼したいときに適しています。ただし、下請け業者が多いため、個人で見つけることはやや難しいかもしれません。
屋根修理業者の探し方
屋根修理はとても重要なメンテナンスです。
工事の品質が悪いと、住宅の寿命に影響を及ぼす恐れがあります。ここからは、業者の探し方を具体的に紹介します。
【業者の探し方】
- 1.家を建てた業者
- 2.自治体から紹介された業者
- 3.知人の口コミ
- 4.身近にある屋根修理業者の広告
- 5.インターネットの広告
- 6.インターネットの検索結果
- 7.一括見積サイト
- 8.マッチングサービス
方法①家を建てた業者
新築住宅を購入した場合は、家を建てた業者に修理をお願いできます。10年点検などを受けるときに相談すると、手続きをスムーズに進められるでしょう。
家を建てた業者に依頼するメリットは安心感があることです。
一定の信頼関係を築けているため、大きな不安を抱くことなく依頼できるケースが多くなります。
ただし、実際に屋根修理を行うのは基本的に下請業者です。工事の品質に問題があるケースは少ないですが、複数の業者が関わるため費用は割高になる傾向があります。
また、下請業者が安価で請け負っている場合、十分な人員や工事期間を確保できないケースがある点にも注意が必要です。担当する業者など、詳細を確認してから依頼したいといえます。
方法②自治体から紹介された業者
自治体の中には、業者の紹介を行っているところがあります。
例えば、千葉県は台風第15号・19号で住宅被害に遭った方を対象に住宅リフォーム業者などの紹介を行っています。
ポイントは、個別の業者を紹介するのではなく、住宅リフォーム業者などを検索できるWebサイトを紹介していることです。参考に、ピックアップされているWebサイトを記載します。
【住宅リフォーム事業者などを検索できるWebサイト】
- ちば安心住宅リフォーム推進協議会 住宅リフォーム事業者登録制度
- 国土交通省 住宅リフォーム事業者団体登録制度((一社)住宅リフォーム推進協議会ホームページ)国土交通省 住まい再建事業者検索サイト((一社)住宅リフォーム推進協議会開設)
- ただし、いずれも屋根修理に対応している業者を直接検索できるわけではありません。条件を指定したうえで検索して、気になった業者に問い合わせるなどの手間がかかります。業者を探す方法としてはやや不便といえるかもしれません。
方法③知人の口コミ
親族や友人などが屋根修理を行った場合は、その口コミを参考に業者を探すこともできます。
この方法のメリットは、実際の体験談をもとに業者を評価できることです。ただし、ざっくりとした質問(例えば「屋根修理はどうだった?」など)をすると、得たい情報を得られないおそれがあります。
業者の良かった点、悪かった点など、具体的な質問をすることが重要です。許可を得られる場合は、屋根修理の仕上がりを見せてもらうとよいでしょう。
対するデメリットは、知人の価値観に影響されることです。価値観に違いがあると気になるポイントが異なるため、口コミが参考にならないことも考えられます。
知人の意見を参考に、自分との相性を評価することが大切です。
方法④身近にある屋根修理会社の広告
日常生活で見かけた屋根修理業者の広告を参考にすることもできます。代表的な例として、新聞の折込広告があげられます。
この方法のメリットは、タイミングが合えば手間をかけずに業者を見つけられることです。
例えば、業者を探しているときに新聞の折込広告が入れば、電話をかけるだけで見積もりを依頼できます。ただし、都合よく折込広告が入る保証はありません。
また、情報量が限られているケースが多いため、業者の詳細を把握しにくい点にも注意が必要です。電話をかけたところ、希望する屋根の修理には対応していなかったということも考えられます。
このようなトラブルを避けたい場合は、公式ホームページでサービス内容を確認するなどの手間がかかります。
方法⑤インターネットの広告
インターネット広告も屋根修理業者を探すきっかけになります。掲載場所は、検索エンジンの検索結果、SNSのタイムラインなど、さまざまです。
屋根修理に関する広告を表示させるポイントは、屋根修理についてインターネットで情報収集することといえるでしょう。
インターネット広告の魅力も、手間をかけずに業者を見つけられることです。
ただし、広告であるため、サービスの内容や品質などは業者で異なります。慎重に選びたい場合は、別の方法で評価などを調べなければなりません。
インターネット広告を出稿している業者に、選択肢が限定される点にも注意が必要です。
方法⑥インターネットの検索結果
検索エンジンで屋根修理業者を見つけることもできます。
例えば「○○市 屋根修理」などで検索すると、○○市近郊で屋根修理を行っている業者が検索結果に表示されるでしょう。
この方法のメリットは、さまざまな業者を見つけられることです。業者の所在地や評価を表示してくれる検索エンジンがある点も見逃せません。
ただし、検索結果に表示されたリストのなかから、目的に合っている業者を自分で見つける必要があります。ある程度の情報収集能力が求められます。
方法⑦一括見積サイト
手間をかけずに屋根修理業者を見つけたい場合は、一括見積サイトを利用するとよいかもしれません。簡単な情報を入力するだけで、指定した地域を営業エリアとする業者から一括で見積もりを取れます。
利用するメリットは、1回の手続きで複数の業者から見積もりを取れることです。結果を比較すれば、相場を把握することや割安な業者を見つけることができます。
一方で、複数の業者に個人情報を送信してしまう点には注意が必要です(送信する情報、サービスの設計はケースで異なります)。申し込み後、営業の電話が頻繁にかかってくることも考えられます。
方法⑧マッチングサービス
仲介業者が条件に合致する屋根修理業者を紹介してくれるマッチングサービスを利用することもできます。
利用するメリットは、簡単な手続きを行うだけで業者を見つけられることです。
具体的には、会員登録と打ち合わせだけで紹介してくれるサービスなどがあります。
ただし、紹介される業者の品質はさまざまです。必ずしも理想的な業者を紹介してくれるわけではありません。
屋根修理業者を探すときのポイント
屋根修理業者には、さまざまな選択肢があります。
依頼先を選ぶときに注意したいポイントは次の通りです。
【屋根修理業者を選ぶポイント】
- 1.他の業者と比較する
- 2.調査の報告内容を比較する
- 3.見積書の内容を確認する
- 4.修理後の補償の有無を確認する
- 5.見積や相談費用が適切であるかを確認する
- 6.地域での実績を確認する
- 7.保有資格を確認する
ポイント①ほかの業者と比較する
屋根修理を依頼する前に、複数の業者から相見積もりをとって比較します。この作業を行うことで、自宅の屋根修理にかかる相場を把握できます。
相場より高い理由、相場より安い理由を確認できるようになるため業者選びで失敗しにくくなるでしょう。
見積もりをとる業者の数は3社程度が目安です。これよりも少ないと相場を把握できず、これよりも多いと手間がかかってしまいます。
相見積もりを取ることで、自宅の屋根の状態や屋根の修理方法について理解を深められる点も魅力です。知識を深めることで、具体的な質問を行えるようになるため、目的に合っている業者を選びやすくなります。
ポイント②調査の報告内容を確認する
見積もりを依頼すると、多くの屋根修理業者は現場を確認して報告書を提出してくれます(報告方法は業者で異なります)。
報告内容がいい加減、あるいは現地調査を行わない業者はおすすめできません。
屋根修理の必要性がわからないうえ、屋根の状態に合わせた修理を行ってくれる保証もないからです。大した修理をせず、料金だけを請求することも考えられます。
画像付きの報告書を提出して、屋根修理の必要性や屋根修理の方法を説明してくれる業者を選ぶほうが安心でしょう。
ポイント③見積書の内容を確認する
見積書の内容を確認することも欠かせません。目的のわからない費用が紛れ込んでいることがあるからです。わからない点がある場合は、納得できるまで説明を求めましょう。
あるいは、わかりやすい見積書を作成してくれる業者を選んでも構いません。わかりやすい見積書は「何にいくらかかるか」が明らかになっています。
工事の内容、工法・材料、数量(面積)、金額などが記載されている見積書はわかりやすいといえるでしょう。追加の費用がかかる可能性を確認しておくこともポイントです。
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ポイント④修理後の保証の有無を確認する
屋根修理を丁寧に行ったとしても、一定の割合で不具合は生じてしまいます。このようなトラブルに備えて、工事に保証を附帯している屋根修理業者を選んでおくと安心です。
万が一のときに、無料または低額の費用で対応してもらえる可能性があります。依頼先を選ぶポイントは、保証内容を確認、比較することです。
業者により、保証の有無はもちろん、保証期間やトラブルが起きたときに受けられる対応は異なります。保証が充実している業者を選んでおくと、万が一に備えやすくなるでしょう。
ポイント⑤見積もりや相談の費用が適切であるかを確認する
屋根修理に関する見積もりや相談は、基本的に無料で利用できます。
ただし、全ての屋根修理業者が無料でこれらのサービスを提供しているわけではありません。見積もりや相談を依頼する前に、かかる費用を確認しておくことが重要です。
有料の場合は、費用に見合った価値があることを確かめましょう。
例えば、見積もりの段階で詳しい調査と詳細な報告を行ってくれるのであれば、お金を払う価値があるといえるかもしれません。とはいえ、これらが有料だと、他の業者と比較しにくくなってしまいます。
特別な理由がない限り、見積もり・相談無料の業者を選ぶほうがよいでしょう。
ポイント⑥地域での実績を確認する
屋根修理業者の地域における実績も確認しておきたいポイントです。実績豊富な業者は、地域の方から高く評価されていると考えられます。
業者の実績は、公式サイトなどで確認できます。全国対応している業者の場合、地域ごとの実績を確認することが重要です。
一部のエリアは、実績がほとんどないことや評判が悪いことも考えられます。
心配な場合は、地域に密着している工務店やリフォーム業者を選ぶとよいかもしれません。同じ地域で営業を続けているため、当該地域での実績が豊富、当該地域で信頼を集めていると考えられます。
ポイント⑦保有資格を確認する
屋根修理業者の従業員が保有している資格を確認すると、一定の工事品質を確保しやすくなります。
屋根修理に関係する資格として以下のものがあげられます。
【関係する資格】
- ・瓦屋根診断士
- ・瓦屋根工事技士
- ・かわらぶき技能士
- ・塗装技能士
- ・建築板金技能士
- 保有資格は、業者の公式サイトで基本的に確認できます。掲載されていない場合は、直接、問い合わせるとよいでしょう。
屋根修理業者を選択する際の判断基準
ここからは、屋根修理業者を選ぶときに参考にしたい判断基準を紹介します。
【屋根修理業者を選ぶ判断基準】
- 1.訪問営業の有無
- 2.屋根の調査にかかる時間
- 3.費用や原因を話すタイミング
- 4.屋根裏の確認の有無
- 5.写真や動画の提示
- 6.見積書の有無や内容
- 7.屋根修理にかかる費用
基準①訪問営業の有無
一般的に、アポイントなしで訪問営業をしてくる屋根修理業者には注意するほうがよいと考えられています。
高額な費用を請求される、必要ない工事を契約させられるなどのトラブルが相次いでいるからです。
現場調査をさせると屋根を傷つけられることがあるため、「屋根が壊れている」などといわれても取り合わないことが大切です。心配な場合は、自分で業者を探して調査を依頼しましょう。
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基準②屋根の調査にかかる時間
屋根修理業者の多くは、屋根を実際に調査してトラブルの原因などを確かめます。
調査にかかる時間はケースで異なりますが、30分以上かかることが一般的です。
一定の時間がかかる理由は、原因特定が難しいうえ複合的な原因も検討しなければならないからです。
他の業者に比べて短時間で調査を終える屋根修理業者には注意が必要です。作業効率を高めるため、十分な調査をしていない恐れがあります。
基準③費用や原因を話すタイミング
簡単なヒアリングをしただけで、あるいは屋根にのぼっていない段階で、トラブルの原因や費用について説明がある屋根修理業者にも注意が必要です。
契約締結を焦っている可能性があります。何かしらの症状が現れていたとしても、トラブルの原因や修理にかかる費用は現場を調査しないとわかりません。
実際に調査をして修理の方法を検討してくれる業者を選ぶほうがよいでしょう。
基準④屋根裏の確認の有無
屋根裏を確認したかどうかでも業者の品質を評価できます。
優良業者の多くは、依頼の有無にかかわらず屋根裏調査を行う傾向があります。屋根側からではわからない情報を集められるからです。
例えば、下地材の腐食を確認できることがあります。
一方で、経験や知識が不足している業者、契約締結を焦っている業者は、屋根裏の確認を行わないことが少なくありません。見積もり、調査の際は、この点も確認するとよいでしょう。
基準⑤写真や動画の提示
施主ファーストの屋根修理業者は、現在の状況を説明するため写真や動画を使用するケースが多いといえます。
専門用語を並べて説明するよりも、現場の写真や動画を見てもらうほうが理解を得やすいからです。
写真や動画を使って、問題はないと安心させてくれることもあります。このような業者であれば信頼できるといえるでしょう。
効率重視の業者は、これらの手間を惜しむ傾向があります。施主のことを考えたきめ細かなサービスは期待しにくいかもしれません。
基準⑥見積書の有無や内容
見積書の有無や内容にも、屋根修理業者のスタンスが表れます。
施主ファーストの業者は、何にいくらかかるかわかるように記載します。例えば、各項目の数量を明らかにするなどの取り組みがあげられるでしょう。
施主の都合を考えない業者は、曖昧な記載が多くなります。例えば、数量を一式でまとめて明らかにしないなどが考えられます。一式の表記が適当なこともありますが、多すぎると詳細がわからなくなってしまいます。
見積書のわかりやすさも、業者を選ぶときにチェックしたいポイントです。
基準⑦屋根修理にかかる費用
契約をとるため、大幅な値引きを提示してくる屋根修理業者にも注意が必要です。
一見すると良心的な業者に思えますが、不当に高い費用を提示していた可能性があります。適正な料金を提示していた場合は、値下げをするため工事の内容を修正しなければなりません。
例えば、修理に使用する材料のグレードを下げる、一部の工程を省くなどが考えられます。2割以上、3割以上といった値引きを提示してくる業者は避けるほうが無難でしょう。
▼参考記事
屋根修理にかかる費用の相場と費用を抑える5つのポイント
屋根修理業者は慎重に選びましょう
ここでは、屋根修理業者の探し方を解説しました。悪質な業者が存在するため慎重に選ぶことが重要です。
探し方のポイントは、目的に合った業者を選ぶことと調査や見積もりなどを活用して業者を評価することです。もちろん、知人の口コミ、地域での実績、従業員の保有資格なども参考になります。
この記事を参考に、納得・信頼できる屋根修理業者を探してみてはいかがでしょうか。
隆建設株式会社は、千葉、若葉区、船橋を中心としたリフォームと屋根修理を行っています。わかりやすい見積書の提示と丁寧な説明に力を入れているので、お気軽にご相談ください。
【参照】
消費者庁・国土交通省「悪質な住宅リフォームの訪問販売にご注意ください」