屋根に何らかのトラブルが発生した場合、すぐに対応しなければなりません。
ですが「そもそもどこに依頼すべき?」「高くついたり、トラブルに巻き込まれたりしそうで不安」といった方もいるのではないでしょうか。
特に初めて屋根修理を依頼する場合はわからないこと、不安なことも多いでしょう。
そこで、これから屋根修理を依頼しようと思ったとき、どうすれば失敗せずに済むのか、何に注意してどのような業者を選べば良いかなどを紹介します。
この記事を読むことで屋根修理前におさえておきたい重要なポイントがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
リフォームのことならお任せください。
屋根修理の見積もりが依頼できる業者
屋根修理の見積もりは、いろいろな業者が対応しています。ここでは、屋根修理の見積もり依頼ができる業者について4つ紹介します。
【見積依頼できる業者】
- 1.見積一括サイト
- 2.屋根修理の専門業者
- 3.リフォーム専門業者
- 4.ハウスメーカー
業者①見積もり一括サイト
屋根修理の見積もりを依頼できる業者についてインターネットで情報を調べたところ、見積もり一括サイトがヒットしたといった方も多いのではないでしょうか。
見積もり一括サイトとは、一度の申し込みで複数の屋根修理業者に対し、見積もり依頼ができるサービスのことです。
修理を依頼したい方と修理業者との橋渡しを行ってくれるようなサービスとなっています。
郵便番号や条件などを入力すると、条件に該当する修理業者が一覧で出てくるので、とてもわかりやすくて便利です。
そもそもどのような業者に依頼できるのかわからないような場合、手間が省けます。
条件を指定したうえで検索することになるので「自分の家は対応地域ではなかった」「依頼したい修理に対応していなかった」といったこともありません。
ただ、直接修理業者に依頼するのではなく間に見積もり一括サイトを挟む形になるので、サイト側へのバックマージンが発生し、その分費用が高くついてしまいます。
業者②屋根修理の専門業者
屋根修理を専門的に行っている業者もあります。例えば、瓦業者や板金業者などです。
ちょっとした屋根の塗装に関する相談をしたいのであれば、塗装業者も選択肢の一つです。
ただ、どの屋根の修理を専門的に行っているのかについては業種によって違いがあります。
まずは自分の家の屋根がどの種類なのかを確認し、それに合わせた業者選びをしなければなりません。
業者③リフォーム専門業者
リフォームを専門的に行っている業者に対しても屋根修理の見積もりを依頼できます。
一口にリフォーム業者といっても全国的に有名でチェーン展開しているような大手の業者もあれば、地域密着型の業者もあります。
それぞれ得意としている分野が違ってくるので、そもそも依頼しようと思っている屋根修理に対応しているのかも先に確認しておきたいポイントです。
業者④ハウスメーカー
ハウスメーカーの中には、リフォーム事業を行っているところもあります。
ただ、直接的にそのハウスメーカーが修理を行うのではなく、下請け業者に任せるケースが多いです。
そのため、マージンなどの経費が上乗せされ、結果的に修理金額が高くなることもあります。
屋根修理の見積もりを依頼する業者の探し方
屋根修理の見積もり依頼ができる業者はいろいろありますが、どのようにして探せば良いのでしょうか。代表的な探し方としては、以下の4つが挙げられます。
【屋根修理業者の探し方】
- 1.インターネット
- 2.チラシ・広告
- 3.電話帳
- 4.知人の口コミ
方法①インターネット
自宅に居ながら空き時間を使用して手軽に業者探しをするのに便利なのが、インターネットを使った方法です。
スマホやパソコンから条件を入力し、ヒットした業者に対して見積もりを依頼する方法があります。
屋根修理に対応している業者の中には自社のホームページを運営しているところも多いです。具体的なサービスや費用について確認できるケースもあります。
また、見積もり一括サイトもインターネットを使用して屋根の修理業者を探す際に代表的な方法です。
見積もり一括サイトを使用することにより、まとめて多くの業者に対して見積もりを依頼できるので、一社ずつ問い合わせをする手間を省けます。
複数の業者を手軽に比較したいと考えている場合に向いているでしょう。
方法②チラシ・広告
特に地域密着型で屋根修理を行っている業者の多くは、チラシや広告などを活用することによって宣伝をしています。
地域密着型で営業を行っている業者は、スピーディーな対応を可能としているケースが多いので、急いで屋根修理を依頼したい場合に向いているでしょう。
ただ、屋根修理を依頼しようと考えた時にタイミングよくチラシや広告が見つけられないこともあります。気になるチラシなどを見つけた場合は、将来的に屋根修理が必要になった時にすぐ連絡できるように保管しておくと良いでしょう。
方法③電話帳
近年あまり主流な方法とはいえませんが、地域で発行されている電話帳を活用して業者探しをする方法もあります。
地元でどのような修理業者があるのかわからないような場合に活躍してくれるでしょう。
長年運営している実績ある修理業者だったとしても、インターネット上で情報が見つかるとは限りません。
そういった業者でも電話帳には情報が掲載されていることもあるので、古くから実績があるような修理業者を探したいと考えているのであれば、電話帳も役立ててみると良いでしょう。
方法④知人の口コミ
実際にその修理業者を利用したことがある知人の口コミは、非常に参考になります。知人の中に屋根を修理したことがある方がいれば、話を聞いてみると良いでしょう。
インターネット上に投稿されている口コミを参考にする方法もありますが、必ずしも真実とは限りません。ですが、信頼できる知人からの口コミであれば信用できるはずです。
ただ、屋根の種類や必要の修理の内容などによって適している修理業者は変わります。そのため、知人からの口コミ評判が良い業者だったとしてもそれだけを理由に決めてしまうのではなく、見極めが必要です。
屋根修理の見積もりを依頼する際のポイント
屋根修理の見積もりを行う際は、いくつかおさえておきたいポイントがあります。特に重要になるのが以下の4つです。
【見積依頼のポイント】
- 1.複数の業者への見積依頼
- 2.現地調査の時間
- 3.工事に関する条件の統一
- 4.詳細な見積の内容
ポイント①複数の業者への見積もりの依頼
見積もりを依頼する際、1社だけではなく、複数の業者に対して依頼しましょう。
1社のみに依頼すると、比較ができません。他社と比べて提示された料金が高いか、安いかを判断することもできないでしょう。中には「他社の相場は○円くらいですが、うちはもっと安いですよ」と伝えてくる業者もありますが、業者の言い分を鵜呑みにするのは危険です。
実際に、複数の業者に対して見積もりを取って相場を調べてみたところ、業者から聞いていた相場とは全く異なるようなケースもあります。
また、1社しか検討していないことが業者側に知られた場合、強く出られてしまう可能性もあるでしょう。特に悪徳業者は言葉巧みに契約を迫ってきますが、他社と比較することによって悪徳業者を見極めることにもつながります。
ポイント②現地調査の時間
具体的な見積もりを出すためには、直接屋根を調査しなければなりません。調査時間をどれくらい取っているのかも確認しておきたいポイントです。
例えば、現地調査であるにもかかわらず、調査時間が非常に短いような場合はきちんとした調査ができていない可能性が高くなります。
実際に修理を始めたあとに思わぬ提示されていなかった問題箇所が見つかり、追加費用を請求されてしまうこともあるので、注意が必要です。
また、複数の業者に対して見積もりを依頼する相見積りを選択する場合、同じ時間帯を設定しないようにしましょう。
相見積り自体は問題ないのですが、同じ時間を設定するのは業者同士を争わせるような形になってしまい、マナー違反とも言える行為です。
各業者にどの程度の調査時間がかかるか確認しておき、調査時間が重ならないように注意してみてください。
ポイント③工事に関する条件の統一
相見積りで正確に複数の業者を比較するためには、それぞれに対し、同じ条件を伝える必要があります。当然ながら条件が変われば工事の内容や金額も変わるので、業者を比較しにくくなってしまうからです。
うっかり伝え忘れてしまうこともあるので、どのような条件を提示するのかについては、メモなどを作成しておいてそれを見ながら伝えると良いでしょう。
希望する修理の内容や範囲、屋根塗装を行う場合はどのような塗料を希望するのかなどについても検討しておくことをおすすめします。
ポイント④詳細な見積もりの内容
見積もりを出してもらう際には、できるだけ内訳を細かくして欲しいと依頼しましょう。
例えば、総合的に「○○工事一式:○円」としか記載されていない内訳では、何にいくらかかるのかが全くわかりません。
そうではなく、単価や使用する材料の品番・メーカー名、具体的な工事内容、面積・数量といったものを細かく分類して明細を出してくれる業者の方が信頼できます。
中には修理費用自体は一般的な金額であるものの、雑費や諸経費、現場管理費などの名目で高い金額を設定しているところもあるため、注意が必要です。
複数の業者に見積もりを依頼するメリット
複数の業者に対して見積もりを依頼することによって、以下のようなメリットがあります。
【メリット】
- ・業者の特徴がわかる
- ・業者の比較ができる
- ・自分に合った業者が選択できる
- ・費用が下がる可能性がある
- ・屋根修理の知識がつく
実際に見積もりを依頼することにより、どのような特徴を持った業者なのかが見えてきます。各社を比較することができるので、自分に合っているかも判断しやすくなるでしょう。
また、1社のみ検討している状態と比較すると、料金面での交渉がしやすくなるのもメリットです。サービスや工事の内容が同じであれば、安い業者を選択したいと考える方がほとんどでしょう。
ただ「安くして欲しい」といっても大きな効果は期待できませんが、他社も検討していることを伝えることで「ライバル社より安くしなければ」と感じてもらえます。
料金交渉をしやすくなるといったメリットもあるので、複数の業者に対して見積もりを取ることをおすすめします。
複数の業者に問い合わせをして話を聞くことにより、屋根修理に関する知識がつくのもメリットです。
複数の会社に見積もりを依頼するデメリット
相見積りをすることによってさまざまなメリットがありますが、以下のデメリットがあることについてもおさえておきましょう。
【デメリット】
- ・時間が必要である
- ・業者の選択が困難である
- 1社のみに問い合わせをするのと比較すると、複数社に見積もりを依頼するための時間が必要です。問い合わせの時間が必要になるだけではなく、比較して見極めるための時間も確保しなければなりません。
業者によってどの程度返答に時間がかかるのかも変わります。
中には反応が遅い業者もあるため、問い合わせをしたすべての業者から仮見積もりが出そろうまでに時間がかかってしまい、結果的に修理やリフォームが遅れてしまうことも多いです。
複数社を比較する際は、ある程度時間的な余裕があったほうが良いでしょう。
例えば、とにかく早急に屋根を修理しなければならないような状況になっている場合、迅速な行動が必要です。急いでいる場合は多くても3社程度を目安に比較してみてください。
ただ、どれだけ急いでいたとしても全く比較することなく決めてしまうとデメリットのほうが大きくなるので、比較せずに決めるのはおすすめできません。
できるだけ多くの業者を比較したいと考えて何社にも見積もりを依頼すると、その中から絞込みが難しくなってしまうのはデメリットといえます。
見積もり一括サイトなどを活用することによって、見積もりを依頼する手間は抑えられますが、たくさんの選択肢があるのでどこを選ぼうか悩んでしまうことも多いです。
各社から届く見積書だけではなく、対応の違いなども業者を選択する際の一つのポイントにしてみてください。
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屋根修理に利用できる保険や補助金の種類
屋根修理を行う場合、保険や補助金を利用できるケースがあります。火災保険や省エネリフォームの補助金や助成金、耐震リフォームの補助金や助成金などが代表的です。それぞれ紹介します。
火災保険
火災保険といえば火事による被害が発生した際に利用できる保険ではありますが、屋根修理で利用できることがあります。ただ、どのような特約がついているかによっても変わってくるので、火災保険での屋根修理を検討しているのであれば、まずは保険証書や約款の確認から行ってみると良いでしょう。
一般的に対象になることが多いのは、風災、雹(ひょう)災、雪災です。
「風災」の代表的なものとして、台風による強風の被害などが挙げられます。台風によって屋根瓦が破損してしまったような場合は火災保険で修理できる可能性があるので、調べてみてはいかがでしょうか。
台風によって予想していなかったような強風が発生し、それによって屋根の棟板金が剥がれた、飛んでいってしまったなどの事例があります。
「雹災」は、空から降ってきた大きな氷の塊である雹によって発生した災害を指します。雹によっては屋根を貫通してしまうようなものもあるので、勢いのある雹が降ったような場合は屋根がダメージを受けている可能性を疑ってみると良いでしょう。
また、雹によって金属屋根に大きなへこみが発生した、スレート屋根が割れた、雨樋が壊れたなどのトラブルも火災保険の対象となる可能性が高いです。
「雪災」は、屋根に降り積もった雪の重みによって屋根が破損した場合に対象となります。雪の重さによって雨樋が曲がったり、屋根が歪んでしまったりすることもあります。
具体的にどのようなケースで保険が支払われるのかについては、火災保険によって違いが大きいです。火災保険が適用されるためには低年齢化ではなく自然災害による被害であること、なおかつその被害が3年以内に起こったものであるなどの条件があります。例えば、風災によって屋根にトラブルが発生したとしても、それに気づくのが遅れてしまい、申請が3年を過ぎてしまうと対象にはなりません。
すべてのケースで認められるものではないので、注意しましょう。対象となる場合は全額負担してもらうことも可能ですが、いつ、どのような理由によって被災したかについて明確にしたうえで申請しなければなりません。
見積書を発行してもらう際には、火災保険を使用した見積もり相談ができる業者を選択すると良いでしょう。
省エネリフォームの補助金や助成金
屋根修理のほか、太陽光パネルや断熱材を設置する予定がある場合は、省エネリフォームなどの補助金の対象となることがあります。省エネリフォームの補助金や助成金を受け取るためには、各自治体によって定められた条件を満たしていなければなりません。
税金を滞納していないことや過去に同様の助成金交付を受けていないこと、その他条件などが定められています。
耐震リフォームの補助金や助成金
現在重い屋根材を使っているような場合は、修理を機に軽い屋根材に変更するのも一つの選択肢です。耐震リフォームにあたる修理を行えば、耐震リフォームの補助金・助成金の対象となります。
ただ、対象となる住宅については省エネリフォームの補助金や助成金と同様に各種条件をクリアしていなければなりません。まずは条件を満たしているのかチェックし、屋根修理をする際には耐震リフォームについて検討してみるのもおすすめです。
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屋根修理にかかる費用の相場と費用を抑える5つのポイント
疑問点を解決したうえで修理することが重要
いかがだったでしょうか。屋根が傷んでいて修理やリフォームについて検討している方のため、業者探しの方法や実際に修理を依頼する前におさえておきたいポイントについて解説しました。どのようなことに注目すれば良いかご理解いただけたかと思います。
わからないことや気になることがあれば、質問などをして解決したうえで依頼するのが理想です。
隆建設株式会社は千葉のリフォーム専門会社として、屋根リフォームをはじめさまざまなリフォームに対応しています。わかりやすい見積もりの提示や、不明瞭な項目の説明などにも力を入れているので、ぜひご相談ください。