屋根修理は、適切なタイミングで行うことが大切です。ですが、いつが適切なのかわからず悩んでいたり、先延ばしにしていたりする方もいるでしょう。
そこで「屋根修理に適した時期を知りたい」と考えている方のため、おすすめの時期と、避けたほうがよい時期について解説します。
この記事を読むことによっていつ屋根修理をすれば良いのかがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。業者に依頼する際に注意したいポイントもまとめました。
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屋根修理に最適な時期の目安
屋根修理に最適な時期は、修理する内容によっても変わります。屋根塗装の塗り替え行う場合と、カバー工法や葺き替えの場合について解説します。
屋根塗装の塗り替えの場合
屋根材がほとんど傷んでいない場合は、塗装で対応可能です。一般的に、塗装を塗り換える目安としては、8~10年程度とされています。
耐久年数が長い塗料で塗装していた場合は次回メンテナンスが必要になるまで時間が空きますが、耐久性の低い塗料は5年程度で塗り替えが必要になることもあります。
「色あせているけれど特に気にならない」といった理由で塗装を先延ばしにしてしまう方もいるでしょう。ですが、塗装はただ見た目をきれいにするためのものではありません。塗膜の防水性能によって家を守っているため、適切なタイミングで塗り替えを行わないと建物の防水性能が落ちてしまいます。
カバー工法や葺き替えの場合
古い屋根材の上から新しい屋根材を重ねるカバー工法や、古い屋根材を撤去して新しいものに交換する葺き替えの適切なタイミングは、20~50年ほどです。
トタン屋根の場合は耐久性が高くないので、15年ほどでメンテナンスを検討しましょう。
一方、日本瓦は耐久性が高く、50年以上持ちます。50年以上もつといっても、50年間何もしなくても良いわけではありません。瓦自体に問題が発生しなかったとしても、瓦の下に敷かれている防水シートの耐用年数が30年前後であるため、定期的にメンテナンスが必要です。
屋根の劣化はなかなか自身で確認できない部分でもあるので、専門的な業者に依頼して状態をチェックしてもらいましょう。一度修理やメンテナンスを行ったら、次回はどのタイミングで依頼するのが良いか相談してみるのもおすすめです。
現在どのような屋根なのかによって必要になるカバー工法・葺き替えのタイミングが異なるので、屋根の種類を確認しておくと良いでしょう。
なお、年数についてはあくまで一つの目安なので、何らかの理由によってこれよりも早く劣化が進んだり、トラブルが起こったりすることもあります。
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屋根修理に最適な劣化状態の目安
屋根修理に適しているタイミングを見極める方法として、現在の劣化状態から判断する方法があります。色あせやカビ、さび、破損、剥がれなどから見極めてみましょう。
【劣化状態の見極めポイント】
- 1.屋根の色あせやカビ
- 2.屋根のさび
- 3.屋根材のひび割れや破損
- 4.塗膜の剥がれ
目安①屋根の色あせやカビ
屋根の塗装は少しずつ変色し、色あせていきます。塗装したばかりの時期と比べると、艶がなくなったと感じている方も多いのではないでしょうか。これは、紫外線や雨が当たった影響により、少しずつ劣化していくことが関係しています。
色あせがひどくなったと感じる場合、防水性能が落ちている可能性が高いです。防水性能が落ちた屋根には、カビが発生しやすくなります。
つまり、すでにカビが発生している場合は屋根の防水性能が働いていないサインとも言えるので、すぐに塗装を検討したほうが良いでしょう。そのまま放置してしまった場合、外観が損なわれてしまうのはもちろんのこと、さらに劣化が進んでしまいます。
目安②屋根のさび
防水性能が低下した屋根で発生しやすいのが、さびです。さびは、金属が腐食することによって発生します。
さびは徐々に広がるものなので、範囲が広くないからといって放置しないように注意しましょう。
さびが広がって腐食した場合、塗装では対応できないような穴が開いてしまう可能性も高いです。
小さなサビの段階で対処しておけば簡単な屋根塗装で済んだものでも、放置することによってカバー工法や葺き替えをしなければ対応できなくなることもあります。
地上からは見えない部分にさびが発生してしまうこともあるので、心配な場合は専門業者に対し、定期的に屋根の点検を依頼してみてください。
目安③屋根材のひび割れや破損
適したタイミングで塗装によるリフォームができなかった場合や、屋根材の傷み具合が激しい場合は、ひび割れや破損が起こることがあります。
非常に初期の段階であればカバー工法が選択できることもありますが、葺き替えでなければ対応できないケースも多いです。
経年劣化によって屋根がひび割れてしまうこともありますが、寒さが厳しい地域の場合、凍結によってひび割れすることもあります。
ひび割れが発生した場合、そこから雨水などが侵入してしまうことも多いです。雨漏りなどにも繋がりやすい劣化です。
目安④塗膜の剥がれ
塗装されている屋根は、経年劣化や施工不良が原因で塗膜の剥がれが発生することがあります。
ほとんどの場合、塗膜の剥がれは塗膜が寿命を迎えているサインです。
剥がれている範囲が広くなると大きなさびや腐食に繋がってしまうこともあるので、気づいた段階で対応しましょう。
屋根修理を避けたほうがよい時期
屋根修理を避けたほうがよい時期もあります。
代表的なのが、台風の時期と真冬の時期です。それぞれについて解説します。
台風の時期
台風の時期に屋根修理を依頼した場合、台風によって予定どおりに作業が進まない可能性があります。
強風が吹いている時に屋根の上で作業をするのは危険です。日程を変更しなければならないこともあるでしょう。依頼しても断られる可能性もあります。
8月から9月にかけて台風が発生しやすいので、できればこの時期を避けてみてはいかがでしょうか。
また、台風によって雨が降ることがありますが、雨も屋根修理に悪影響を与える理由の一つです。特に屋根塗装はきちんと塗料が乾いてから塗り重ねなければなりません。
雨が降っていなかったとしても湿度が高いと塗料の乾燥が遅くなってしまいます。乾燥する前に塗料に水分が含まれてしまうと効果に影響を与えてしまうこともあるので、台風の時期は塗装も含め屋根修理に向いていません。
真冬の時期
真冬は気温が低く、雪が降ることがあります。
雪は雨と同様に塗料に悪影響を与えてしまうため、屋根塗装に向いていない時期といえます。
そのため、特に雪の多い地域は冬場の塗装工事を受け付けていないケースが多いです。
低温でも施工できる塗料を取り扱っている屋根修理業者であれば対応してもらえる可能性もあります。
雪が降らない地域であればば、真冬であっても対応は可能ですが、多くの塗料は気温が5度以下の日は施工に適していません。
タイミングが難しくなってしまうこともあるので、その他の季節に施工を行うのと比較して作業期間が長くなってしまう可能性もあります。
屋根修理を業者に依頼する際の注意点
実際に屋根修理を業者に依頼するのであれば、いくつか注意しておきたいポイントがあります。以下の5つを確認しておきましょう。
【注意ポイント】
- 1.時間がかかる
- 2.修理の時期を考える
- 3.修理に適した修理業者を選択する
- 4.塗料の耐用年数を考える
- 5.適切なリフォーム方法を選択する
注意点①時間がかかる
屋根修理を行う場合、翌日にすぐ対応してもらえるようなものではなく、実際に作業が行われるまでには時間がかかります。
業者を比較したうえで検討し、見積もりを出してもらい、細やかな打ち合わせなども行ったうえで決定する形です。着工までには1ヶ月ほどかかるのが一般的といえます。
また、いざ修理が始まってからもスムーズに進むとは限らず、天候の影響などによってスケジュールが変更になることもあります。
屋根修理が完了するまでには時間がかかることを理解しておきましょう。
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注意点②修理の時期を考える
修理に適している時期を選択しないと、作業できない日が続いてしまう可能性が高いです。台風や真冬の時期は避けましょう。
春や秋は気温が落ち着いていて晴れの日も多いため、一般的に秋頃が適しているとされています。
ただ、依頼しようとしたタイミングで春や秋を過ぎていた場合、必ずしも次のタイミングまで待つのが正しいとはいえません。
早急に修理を必要とするような場合は、一度修理業者に相談してみましょう。
人気の高い優良業者は屋根修理シーズンだと予約でいっぱいになるケースもあるので、早い段階で予約を済ませておくことをおすすめします。
また、大型の台風などが直撃した直後は、どの修理業者もなかなか予約が取れません。早い者勝ちに近いところもあるので、台風が過ぎ去ったら屋根の状態を早めに確認し、必要に応じて修理を依頼しましょう。
注意点③修理に適した業者を選択する
まずは自宅の屋根の種類を確認し、その種類に適した修理業者を選択することが重要です。
屋根専門の修理業者といっても、瓦しか取り扱っていない業者もありますし、どういった屋根材の種類を得意としているかは業者によって違いが大きいです。
各業者で対応している屋根材の種類については、ホームページで公開されていることもあるので、チェックしてみてください。直接問い合わせてみるのも良いでしょう。
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注意点④塗料の耐用年数を確認する
屋根塗装については、選択する塗料によって耐用年数が大きく変わります。塗料の中でも特に耐用年数が短いのがアクリル塗料です。5~7年前後と考えておきましょう。
ウレタン塗料についても耐用年数は7~10年しかないので、適切なタイミングで塗り替えが必要です。
シリコン塗料や光触媒塗料であれば10年以上持ちますし、フッ素塗料、断熱・遮熱塗料については15年以上もつものが多いです。
特に耐用年数が長いのは無機塗料で、20~25年ほどとなっています。
どの塗料を選択するのかによって違いはありますが、総合的に見ると10年に1度程度塗り替えを行うと良いでしょう。
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注意点⑤適切なリフォーム方法を選択する
屋根のリフォームには、塗装やカバー工法、葺き替えなどの選択肢があります。
できるだけ安く済ませようと思って塗装やカバー工法を選択したいと考えている方もいるでしょう。
ですが、屋根材が著しく劣化しているような場合は葺き替えでなければ対応できません。
無理に塗装やカバー工法を選択しても状態が改善しなかったり、すぐに葺き替え工事が必要になったりする可能性も高いので、適切なリフォーム方法を選択することが大切です。
どのようなリフォームが必要かについては、複数の業者に対して問い合わせてみると良いでしょう。複数社を比較することによって不要な工事を勧められていないかなども判断しやすくなります。
わからないことがあれば専門業者に相談を
いかがだったでしょうか。屋根修理の時期について、目安や注意点を紹介しました。どのようなタイミングで修理を検討すれば良いのかご理解いただけたかと思います。
ですが、屋根がどの程度劣化しているのか、修理が必要な状態なのかについては、なかなか判断が難しいケースも多いです。自身で判断が難しいと感じているのであれば、修理の専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。
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