毎日使うキッチンは、快適で使い勝手のよい空間にしたいものです。キッチンのレイアウトには壁付けやL字型などさまざまありますが、なかでも「対面キッチン」は人気の高いレイアウトになっています。新築であれば簡単に対面にできますが、リフォームとなると叶うのかどうか疑問を持つところでしょう。
今回は、対面キッチンにリフォームするときの条件やリフォームするメリット・デメリット、リフォーム時のポイントを解説します。費用を抑える方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
対面キッチンにリフォームするときの条件
対面キッチンへのリフォームは、どのような状況でもできるわけではありません。現状によってはリフォームできない場合もあるため、まずは条件を把握しましょう。主な条件は以下の2つです。
- ・通路を確保できるか
- ・配管経路の変更ができるか
対面キッチンにする際は、広いスペースが必要です。現状と同じサイズ感で対面キッチンにする場合でも床面積が大きくなるため、余裕のある間取りでないと難しくなります。まずは対面にした際に、人が通れる通路が確保できるのか確認しましょう。
また壁付けから対面にするときは、給水や排水などの配管経路を変更する必要があります。戸建ての場合は自由に配管経路を変更できますが、マンションの場合は規約の問題で制約がかかる場合も少なくありません。マンションに住んでいて対面キッチンにしたいと考えているのであれば、事前に管理組合で確認をとっておきましょう。
対面キッチンのメリット
対面キッチンにすると、以下の6つのメリットが得られます。
- ・開放感がある
- ・家族と会話しながら料理を作れる
- ・おしゃれな雰囲気の部屋を作れる
- ・配膳が楽にできる
- ・動線がコンパクトになる
- ・収納が増える
それぞれの内容を見ていきましょう。
メリット①開放感がある
壁付けやクローズタイプのキッチンに立っていると、リビングの明かりが手元まで届かないので暗い雰囲気になります。
しかし対面キッチンにリフォームすると、リビングの明かりが届いて視野も広がるので、開放感を得られます。開放感のあるキッチンで料理をする時間は、きっと清々しい気持ちになるでしょう。
メリット②家族と会話しながら料理を作れる
対面キッチンの大きなメリットは、家族と会話しながら料理を作れることです。壁付けだと家族の気配を感じながら料理をするので、話しかけられる度に振り返らなければなりません。
一方の対面キッチンなら、顔を少し上げるだけで家族と会話ができ子どもの様子を見たりできます。小さな子どもやペットがいる家庭にとって、一時も目を離したくはないものです。いつでもお互いの様子を見られる対面キッチンにすれば、安心感が高まります。
メリット③おしゃれな雰囲気の部屋を作れる
対面キッチンにすると開放感のある空間になります。キッチン周りが見えやすくなるデメリットはありますが、装飾する楽しみがあります。
リビング側から見えるからこそ、配色やレイアウトにこだわれるので、おしゃれな雰囲気になるでしょう。リビングの壁紙や床、家具などとのバランスも考慮してコーディネートすれば、洗練された空間になるはずです。
メリット④配膳が楽にできる
対面キッチンにカウンターをつけると、食事の配膳や片付けがしやすくなります。対面キッチンからリビングに行くときは迂回しないといけませんが、カウンターがあれば配膳を家族に任せられます。
配膳が楽になるのはもちろん、家族が家事に参加しやすい環境になるのもメリットです。
メリット⑤動線がコンパクトになる
対面キッチンにすると背面に収納スペースがくるので、家事動線がコンパクトになります。
カウンタースペースをつくって料理を置けば、リビングにいる人が食卓に運びやすくなるので、配膳もスムーズです。アイランド型の対面キッチンにすれば前後左右に移動しやすくなり、家事にかかる負担を軽減できるでしょう。
メリット⑥収納が増える
対面キッチンにすると背面にスペースができるので、カップボードやオープンラックを設置しやすくなります。
キッチン周りは生活用品や食品で溢れているので、収納は多いくらいがちょうどよいでしょう。
対面キッチンのリビング側の面は、オプションで収納棚にすることもできます。ここには食器以外にも、雑誌や文房具なども収納できるので便利です。
対面キッチンのデメリット
対面キッチンにはメリットがたくさんありますが、デメリットも存在します。
- 臭いが充満する
- 広いキッチンスペースが必要になる
- 手元が見える
それぞれの内容を押さえて対策を立て、より使いやすい対面キッチンにしましょう。
デメリット①臭いが充満する
対面キッチンはリビングとつながるオープンなキッチンです。開放感がある一方で、リビング側に臭いが充満します。
調理中の臭いはもちろん、生ゴミや水の臭いなども広がるので、しっかり換気しないとリビングが不快な空気で包まれてしまいます。とくにIHは十分に排出できないため、充満しないように対策が必要です。
デメリット②広いキッチンスペースが必要になる
対面キッチンにする場合は、広いキッチンスペースが必要になります。壁付けの場合は、コンパクトなスペースにも施工できますが、対面キッチンの場合は通路を確保しなければなりません。
キッチンが2つ分リビング側に移動する感じなので、リビングダイニングを圧迫するでしょう。広い床面積ならそこまで支障はありませんが、狭い空間なら窮屈になります。
デメリット③手元が見える
対面キッチンはフラットなデザインなので、手元が丸見えです。開放感は得られますがプライバシーがなくなるのでいつでもきれいにしておかないと、という緊張感があります。
来客があれば、シンクに洗い物がたまっている様子や料理の手際なども見られるでしょう。そのため、対面キッチンにリフォームしてから目隠しが必要になったという人も一定数います。
対面キッチンのリフォームにかかる費用
対面キッチンのリフォームにかかる費用は、現状のレイアウトによって変動します。参考までに、レイアウト別の費用相場を以下にまとめました。
| レイアウト | 費用相場 |
| I型 | 70万円~100万円 |
| L型 | 100万円~150万円 |
| アイランド型
Ⅱ型(2列型) |
150万円~200万円 |
また工事費用以外にも、キッチン本体のグレードによってリフォーム費用は左右されます。
例えばオプションで食器洗浄機や浄水栓、IHなどにすると、本体価格は高くなります。さらに換気扇や扉デザインのグレードを上げれば見た目や使い勝手はよくなりますが、費用はかさんで予算オーバーになりかねません。
もちろんデザインや機能にこだわることは大事なので、予算オーバーにならないように優先順位をつけてカスタマイズしましょう。
対面キッチンにリフォームする際のポイント
対面キッチンにリフォームする際は、失敗しないか不安を抱くものです。満足のいく仕上がりにするためにも、ここで紹介する5つのポイントを意識してリフォームしましょう。
- きちんと収納スペースを確保する
- 適切な幅のカウンターを設置する
- 油跳ねや臭いを対策する
- 腰壁を設置して目隠しを作る
- 追加工事の可能性を考慮する
それぞれの内容を解説します。
ポイント①きちんと収納スペースを確保する
対面キッチンの利便性を高めるために、収納スペースを確保することも大切です。キッチン周りは食材や食器などで溢れています。収納スペースが不足するとキッチン上やリビングに置くことになるので、見栄えが悪くなるでしょう。
キッチン空間をいつでもすっきり片付いている状況をつくるためにも、きちんと収納スペースを確保しましょう。背面収納だけでは物足りない場合は、床下収納や吊り戸棚などデッドスペースを活かした収納を設けましょう。ただし対面キッチンの場合、キッチン上に吊り戸棚を設けると開放感が下がるので、背面に設けるのがおすすめです。
ポイント②適切な幅のカウンターを設置する
対面キッチンにリフォームするタイミングで、より使いやすい幅のカウンターを設置しましょう。幅が狭いと広いシンクや余裕のある作業スペースを確保するのが難しくなります。適切な幅のカウンターを設置できれば家事効率が高まるだけではなく、家族でキッチンに立てるでしょう。
しかし、適切なカウンター幅を決めるのは難しいものです。自分で決められない場合は、業者に相談した上で検討するとよいでしょう。実際にサイズ違いのキッチンの前に立てば生活動線をイメージしやすくなるので、時間があるならショールームや展示場に行くことをおすすめします。
ポイント③油跳ねや臭いを対策する
対面キッチンにすると壁がなくなるので、リビング側に油が跳ねたり臭いが伝わったりしやすくなります。リビングの快適性を維持するためにも、油や臭い対策をしましょう。コンロ前に壁をつくれば油跳ねの心配はなくなりますが、開放感は下がります。開放感を重視する場合は、透明な油跳ねガードを設置し都度コンロガードを出し入れするとよいでしょう。
臭い対策も同様で、キッチン前に腰壁や透明のガードを置くと軽減されます。換気能力の高い換気扇に変更するのも手段の一つです。
ポイント④腰壁を設置して目隠しを作る
対面キッチンは開放的なキッチンなので、リビング側から丸見えです。家族間であれば問題ありませんが、来客時に気になるでしょう。キッチンの上や手元を見られたくない場合は、目隠しを作ります。
目隠し対策としては腰壁がおすすめです。腰壁とは、人の腰あたりまでの高さの壁のことを指します。腰壁を設けても開放感を損ねずにすむので、目隠しを設けたいと考えている場合はぜひ試してみてください。
ポイント⑤追加工事の可能性を考慮する
リフォームでは、工事中に不具合が見つかることも少なくありません。事前の現場調査では簡単に取り外しできるところまでしか見ないので、撤去してはじめて不具合が見つかるのです。そのため、追加工事の可能性も考慮しておく必要があります。
また工事していくうちに使い勝手を考えて、コンセントの増設や小物入れの追加などをするケースもあります。追加工事が発生する際は契約する前に知らされるので、よく考えて決めましょう。
対面キッチンのリフォーム費用を抑える方法
対面キッチンのリフォームにかかる費用を少しでも抑えたいと考えたときは、ぜひここで紹介する2つの方法を試してみてください。
相見積もりをとる
相見積もりとは、複数の業者から見積もりをとる手段のことです。相見積もりをとることで、各業者の費用を比較しやすくなります。
同じリフォーム内容でも業者によって提示額は異なるので、3社ほどから相見積もりをとるのがおすすめです。そのとき、あまりにも高かったり低かったりする見積もりには注意しましょう。高い見積もりは、高額請求を目的としている可能性があります。対して低い見積もりは、材料の種類を誤魔化し人件費を削って手抜き工事を予定しているかもしれません。
相見積もりは相場感を把握するのに有効な手段です。同時に業者を見極める機会でもあるため、必ず行うようにしましょう。また見積もり金額を知れるのはもちろんのこと、業者が最適だと思うリフォーム内容も提案してもらえます。
優良なリフォーム会社に依頼する
リフォーム費用を抑えるためにも、優良なリフォーム会社に依頼するのがおすすめです。悪徳業者に依頼すると、高額請求されたり予告なく追加工事が発生して請求されたりする恐れがあります。
施工不良が起きても対応してもらえない可能性があるため、業者を選ぶ際は慎重に行いましょう。業者を見極めるポイントとして、優良業者の特徴を押さえることが肝心です。
- 施工実績が豊富
- 有資格者が在籍している
- 水回りリフォームに精通している
- アフター体制が整っている
業者を選ぶ際は上記のポイントを参考にしてみましょう。施工実績や資格の有無などは業者のホームページで確認できます。他にも提案力や対応力が高いと、信頼しやすい傾向にあります。
対面キッチンにリフォームして利便性を高めよう
家族とコミュニケーションをとりながら料理するなら、対面キッチンがおすすめです。対面キッチンにすると家事動線がコンパクトになって負担が減ったり、開放感が生まれておしゃれな雰囲気になったりします。
壁付けから対面にする際は大掛かりな工事が必要になりますが、通路が確保できて配管や配線をのばせればリフォーム可能です。対面キッチンにリフォームして、デザイン性や利便性などあらゆる面を高めていきましょう。










