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使いやすいキッチンを作るための6つのポイント

毎日使用するキッチンは、効率的に動けるように使いやすいような配置にしたいと考える方も多いでしょう。
キッチンの配置は何種類もあるため、家族構成や生活スタイルに合わせて選ぶ必要があります。
料理が好きな方や、家族が多い方、時間がない方など、それぞれ合う配置は異なるということです。

本記事では、使いやすいキッチンを作るためのポイントや、キッチンの配置でよく起こる失敗などを解説します。
自分や家族の生活スタイルに合った快適なキッチンにできるように、ぜひ参考にしてください。

使いやすいキッチンにするための基本のポイント

キッチンは毎日使用するからこそ、使いやすい配置や空間にしたいものです。
使いやすいキッチンにするための基本のポイントは以下の通りです。

1. 現在のキッチンの改善点を見つける
2. ワークトライアングルを意識する
3. 冷蔵庫の位置を考える
4. ゴミ箱の配置を工夫する
5. 収納の位置
6. レイアウトにコンセントの位置や数を含める

順番に解説していきます。

①現在のキッチンの改善点を見つける

使いやすいキッチンにするためには、まずは現在のキッチンを見直し、満足している点や、改善点を見つけてみましょう。
実際にキッチンを使っていると、何かしらキッチンに感じる満足感や不満などがあるのではないでしょうか。
気に入っている間取りや配置も、ライフスタイルの変化によって変わっていくこともあります。
使用しているキッチンの満足している点や改善点を知ることで、自分にとって使いやすい理想のキッチンとはどんなものなのかが見えてきます。
現在の自分のライフスタイルに合ったキッチンを明確にすることで、理想のキッチン作りに繋がっていくでしょう。

②ワークトライアングルを意識する

使いやすいキッチンの共通点は「ワークトライアングル」が適正であるといえます。
ワークトライアングルとは、シンクとコンロ、冷蔵庫の3点の位置を結んでできる三角形をいい、ここを意識することで、作業導線が向上し、作業しやすいキッチンに改善できます。

この3辺の距離の合計は、360~600㎝の範囲に近づけることが理想です。
距離が長くなると移動時間が増え、短すぎるとキッチン内で動くのが窮屈になります。

このワークトライアングルに関しては、キッチンを何人で使用するかも影響してきます。
なるべく複数人で作業した際に窮屈に感じない程度の幅が理想的です。

③冷蔵庫の位置を考える

使いやすいキッチンの配置には、冷蔵庫の位置は非常に大切です。
ワークトライアングルの一つである冷蔵庫は、キッチン内での作業導線を考える上で、冷蔵庫の扉の開き方に注意しましょう。
そのため、作業導線に対して扉を開けると道が塞がれてしまうものや、90度までしか開かない扉のものなどには注意が必要です。
また、冷蔵庫はキッチンの入り口近くに置くことで使いやすくなります。
冷蔵庫は先に配置場所を決めることで使いやすいキッチンに近づきます。

④ゴミ箱の配置を工夫する

キッチンでは、毎日使用するゴミ箱も配置を工夫することが大切です。
捨ててしまうもののため、キッチンの配置や導線を考える際に、ゴミ箱は必要なところのなるべく目につかないところに収納したいものです。
生ゴミや燃えるゴミはシンクの近く、そのほかは導線の邪魔にならないところに配置するなど、工夫することでキッチンで邪魔にならず景観を損なわないようにすることが可能になります。
また、ゴミ箱の色や形もキッチンに揃えることで、目立たずスッキリ収納ができるので、検討してみるといいでしょう。

⑤収納の位置

キッチンの使いやすさは、配置や導線だけでなく食器棚の位置も関係します。
普段、私たちは食事を取る際に、必ず食器を使用します。
この使用頻度が高い食器棚の配置こそが、日々の家事の効率化をするうえで非常に大切です。

食器棚は、料理を作った際の盛り付けや配膳をする際と、食器を洗って片付ける際に使用します。
盛り付け時は、すぐに食器を出せるように、また、洗った食器はすぐにしまえるように、食器棚はシンクとコンロ付近に配置することが望ましいでしょう。
収納の位置は、次の作業までなるべく歩かなくて済む配置が理想です。

⑥レイアウトにコンセントの位置や数を含める

キッチンでは電子レンジやトースター、炊飯器など、多くのキッチン家電を使用するため、コンセントが不足することが多いでしょう。
そのため、使いやすい位置にコンセントを配置するためには、家電を置く場所をあらかじめ想定しておき、キッチンの施工前にしっかりレイアウトを考えておく必要があります。
また、どんなキッチン家電を使用するかで、最適なコンセントの口数も変わってきます。
普段どのように家電を使っているか把握・整理したうえで、家電の利用シーンをイメージしてコンセントの位置と数を決めましょう。

使いやすいキッチンを目指すうえで考えたい間取り

使いやすいキッチンを目指すうえで、間取りは大切です。
間取りの種類は以下の通りです。

1. 壁付けI型
2. L型
3. 対面ペニンシュラ型
4. 対面アイランド型
5. 対面Ⅱ型
6. U型

順番に解説していきます。

関連記事:キッチンの種類とは?ライフスタイルやニーズに合うものを選ぼう

①壁付けI型

壁付けI型は、限られたスペースを最大限に活用できるレイアウトです。
そのため、狭いLDKに適しています。
壁を向いての作業になり、後ろを向くことがないので、集中して調理したい方に向いています。

また、壁側にキッチンが集中しているため、通路幅を気にしなくて良いのもメリットのひとつといえるでしょう。

しかし、これはあくまで狭いLDK向きのレイアウトであり、大きなキッチンになるほど横の導線が長くなるため、作業効率が落ちやすくなるので部屋の広さも考慮しましょう。

②L型

L型キッチンはシンク、コンロ、調理スペースがL字に並んだ配置をいいます。
導線が三角になるため、理想のキッチンの配置に必要なワークトライアングルを短くできます。
キッチンの近くにテーブルを置くことで、配膳も楽になりますが、L型の配置はキッチンがスぺースを大きく使うため、狭いLDKへの導入は難しい場合もあるでしょう。

③対面ペニンシュラ型

キッチンの片側が壁についているタイプをペニンシュラ型キッチンといいます。
このタイプは、アイランドキッチンよりも省スペースで設置できるうえに開放感があることから人気の配置です。

後ろ側に食器棚や冷蔵庫を配置することで、シンクとの3点を結ぶワークトライアングルを結びやすく、作業効率が高いキッチンに仕上げられるでしょう。
また、一部を壁付けしていることから、完全独立型のキッチンではないため、費用が若干抑えられます。

しかし、収納スペースが取りにくい点と、コンロの使用時に壁がないことから臭いや汚れが広がりやすい点には注意が必要です。
付近の壁には窓をつけ、性能のいい換気扇を設置するなどして、換気面を十分に考慮する必要があります。

④対面アイランド型

アイランド型キッチンは、シンクやコンロが壁に隣接していない独立した配置です。
開放的なデザインがおしゃれで人気があり、モデルルームでも良く展示されています。

キッチンが独立していることから作業導線が取りやすいため、たくさんの人がキッチンに立っても圧迫感がなく、作業導線への支障も出にくい特徴があります。

注意点は、十分な作業導線を確保するためにゆとりのあるスペースが必要になる点です。
また、開放的なデザインであることから、シンク周りの作業スペースが全部見えるため、汚れが目立ちます。
広いスペースと、きれいなキッチンを維持する力が必要になります。

⑤対面Ⅱ型

Ⅱ型キッチンとは、シンクとコンロが前と後ろの2列に分かれているタイプです。
前後での移動によって家事ができるため、移動に必要な距離が短く、ワークトライアングルの距離も短くできるため、作業効率が高まるメリットがあります。

狭い空間でも作業スペースが広く取れるところも魅力的です。

また、シンク側にダイニングテーブルを設置すれば、料理の提供だけでなく、食事後の荒いものまでの流れもスムーズです。

しかし、他の配置に比べて後ろを振り返って行う作業が多いため、火や刃物の取り扱い、水が床にこぼれてしまうなど、予期せぬトラブルが起こりやすくなるため、注意が必要です。

⑥U型

U型のキッチンは、狭い空間に作業台が集まることで、ワークトライアングルが容易に結べるため、作業効率が高い配置といえます。
収納や作業スペースも広く取れるので、料理が好きな方には嬉しい配置です。
しかし、導線はあまり良くなく、複数人がキッチンに立つと作業が難しくなります。
また、便利な分ある程度の広い場所を必要とします。
シンク前をカウンターにすることで、開放的なキッチンになるためおすすめです。

使いやすいキッチンにするための配置

これまでさまざまなキッチンの配置をご紹介してきましたが、冷蔵庫などの設置はどのようにするといいのでしょうか。
使いやすいキッチンにするための具体的な家電や棚、収納の配置は以下の通りです。

1. 冷蔵庫
2. 食器棚
3. 収納

より使いやすいキッチンにするためにも、ぜひ覚えておきましょう。

①冷蔵庫

存在感の大きい冷蔵庫は、キッチンの入口に配置するのが基本です。
冷蔵庫を奥に配置した場合、冷蔵庫にものを取りに来た人が料理中の人とすれ違うこととなり、キッチン内が混雑するでしょう。
効率性だけでなく安全性を守るためにも、なるべくキッチンにいる人とキッチンに来る人の導線が重ならないようにすることが大切です。

また、冷蔵庫のドアが両開きか片側のみ開くか、また、どれくらい開くのかも大切です。
せっかくキッチンの入り口に冷蔵庫を配置しても、ドアが開く方向に壁や棚があると、中のものが取り出しにくくなり、不便に感じるでしょう。
冷蔵庫は位置やサイズだけでなく、必ず扉の開き方も確認しましょう。

②食器棚

使いやすいキッチンにするのであれば、食器棚の配置も非常に大切です。

食器を出し入れするタイミングである、調理や洗い物時に効率よく出し入れできるよう、シンクやコンロとはほど良い近さで配置しましょう。

また、冷蔵庫同様に、食器棚の扉の開け閉めも考慮した配置にすることが大切です。
万が一扉が開けにくい場所に配置してしまった場合、キッチンの保管配置や家電などと干渉し、事故につながるケースもあるため、よく考えて設置する必要があります。

配置を考える際は、キッチン内で普段どのように動くかイメージすることで、より良い配置を決められるでしょう。

③収納

毎日使う調味料や食材、キッチン道具であるほど、手に取りやすい場所に収納しましょう。
知らない間に手の届かない棚や引き出しの奥にしまってしまうと、見つけられずに忘れてしまい、ダメにしてしまったり同じものをまた購入してしまうことに繋がります。

そのほかにも、以下のものはすぐに出し入れできる位置に収納しておくことで、時短にもなります。
また、重いものや普段使わないものは、下の方に置くことで、出し入れ時のけがやアクシデントを防げます。

・楽に手が届く位置にタッパーやストックを収納する
・楽に手が届く位置にグラスや小皿を収納する
・楽に手が届く位置にお茶碗など深さのある食器を収納する
・しゃがむ位置に大皿や鍋など大きくて重いものを収納する
・冷蔵庫の開封した食べ物や賞味期限が短いものはまとめて手前に置く

同様に冷蔵庫も、手前によく食べる食材や開封済みの食材、賞味期限が近いものなどをまとめて配置することで、食材のロスを防げるようになります。

意識して配置するように心がけましょう。

使いやすいキッチンを作るためによく起こる失敗

キッチンを良くしていたはずなのに、逆に不便にしてしてしまう失敗に陥ることもあります。
使いやすいキッチンを作るために良く起こる失敗は、以下の通りです。

1. キッチンの中が見えすぎてしまう
2. リビングダイニングを圧迫してしまう
3. 通路が狭くなる
4. 収納が使いづらくなる

順番に解説します。

①キッチンの中が見えすぎてしまう

開放感があっておしゃれにしようとオープンキッチンにする方も多いですが、オープンキッチンは壁で仕切られていない分、汚れなどもすべて見えてしまう点がデメリットです。

そのため、常にキッチンをきれいにしておく必要が生じ、面倒に感じたり他人に見られるのをストレスに感じたりする方もいるでしょう。

普段の生活では、よほどのきれい好きでない限り、なかなかきれいな状態を保つことが難しいこともあるでしょう。

忙しくて常に片付いた状態を維持するのが難しい方は、ダイニング側に目隠しをつけるなど、工夫することで緩和できます。

②リビングダイニングを圧迫してしまう

開放的でデザイン性のあるキッチンであるほど、キッチン自体の場所をとることに注意しましょう。
特に、独立したおしゃれなデザインであるアイランドキッチンなどは、幅だけでなく、作業場所の導線スペースも必要です。
そのため、念願のアイランドキッチンにしたものの、せっかくのリビングが狭く感じてしまう場合もあります。

アイランドキッチンを検討する場合は、キッチンだけでなく部屋全体のバランスや、家具などとのバランスも考えたうえでサイズやデザインを選ぶことが大切です。

③通路が狭くなる

キッチンの作業導線となる通路スペースは、狭すぎても広すぎても作業効率が悪くなるため、必ず適切な距離で設計する必要があります。

通路幅が狭すぎると、複数人で作業するときにすれ違えなかったり、収納が使いにくいなどの問題が生じ、広すぎる場合は移動距離が長くなるなど、不便を感じやすくなります。

通路幅は、キッチンを使用する方の体型や好みに大きく左右されるため、必ずしも一般的な幅が合っているとは限りません。
キッチンを検討する際は、レイアウトだけではなく、必ず通路幅について相談しましょう。

④収納が使いづらくなる

スッキリしたキッチンにするためには、たくさんの収納スペースが欲しいと考える方も多いでしょう。
しかし、いざ収納場所を増やしてみたら、想定していたよりも位置が高すぎたり、収納棚の奥行きが広すぎたりして使いづらく、十分な活用ができないという失敗もあります。

また、収納する際に何度もしゃがんだり、台に乗って高い所に手を伸ばさなければならないような位置にある収納は、使い勝手が悪く敬遠されることが多い傾向にあります。

量だけでなく実際にキッチンを使う人の身長や、使うキッチン道具などを考慮して使い勝手のいい収納を作っていきましょう。

使いやすいキッチンのレイアウト設計にかかる費用

使いやすいキッチンのレイアウトを新たに設計するために、既存のキッチンを移動させる工事には、約20〜70万円程度の予算が必要です。

工事の際にキッチン本体を新しく交換する場合は、約100〜250万円が相場になります。
人気のアイランド型キッチンは独立型となるため、リフォームをする際には壁を取り除くなどの工事も必要となるため、150〜200万円と高額になります。

リフォームにかかる費用は、工事する場所や選ぶキッチンのグレードや、リフォーム業者によって大きく変わるため、複数のリフォーム会社に見積もりをとって検討しましょう。

レイアウト設計内容 費用
既存のキッチンを移動させる 約20〜70万円
キッチン本体の交換(アイランド型を除く) 約100〜250万円
アイランド型への交換 約150〜200万円

関連記事:キッチンリフォームにかかる費用の目安はどのくらい?

使いやすいキッチンはスペースと導線を配慮することが大切

本記事では、使いやすいキッチンを作るためのポイントや、キッチンの配置でよく起こる失敗などを解説しました。
キッチンは、毎日使う場所のため、作業導線や配置などにはこだわりたいものです。
よりキッチンを使いやすくするには、ワークトライアングルを意識し、効率的に動ける環境を整えてあげることが大切です。
しかし、収納の数やキッチンのデザインにこだわりすぎると、逆に部屋を圧迫してしまう場合もあるため、必ず部屋全体のバランスを考えたうえで決めましょう。
ぜひ、生活スタイルに合った快適で満足のいくキッチンを作っていきましょう。

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